VanEckがBNB現物ETFをローンチ。でも、タイミングが最悪に感じる理由

VanEckがBNB現物ETFをローンチ。でも、タイミングが最悪に感じる理由

Sigrid Voss
Sigrid Voss ·

VanEckがBNB現物ETFをローンチ。でも、タイミングが最悪に感じる理由

今の仮想通貨市場は、矛盾の塊みたいな状態です。一方で、VanEckが米国で初のBNB現物ETFをローンチするという、規制面での大きな勝利を掴み取りました。でもその一方で、Fear & Greed Indexは32まで下がり、完全に「恐怖(Fear)」領域にあります。個人投資家がパニックになり、ビットコインから記録的な資金流出が起きている最中に、大手の機関投資家向け商品が登場するなんて、本当に奇妙なタイミングだと思います。

「初心者向けのBNBの買い方」について調べている人がいるなら、このETFという新しい選択肢ができたことは事実です。でも、だからといって「強気相場(ブルラン)」が戻ってきたとは限りません。背景を詳しく知りたい方は、以前に書いたビットコインETFへの流入の記事を読んでみてください。

何が起きたのか

VanEckが、米国市場にBNBの現物ETFを正式に導入しました。これはかなり大きな出来事です。というのも、BNBはBinanceとの結びつきが強すぎるため、規制当局からは常に「リスクが高い」資産だと思われてきましたから。現物ETFが承認されたということは、SEC(あるいは現在の規制環境)が、BNBを単なる一取引所のユーティリティトークンではなく、正当な機関投資家向け資産として認め始めたことを意味します。

ただ、数字を見てください。総時価総額は下降しており、24時間の取引量は約1,048億ドルです。ボリュームは上がっていますが、その大半はデリバティブ取引であり、現物の買いではありません。つまり、多くの人が先物で価格変動に賭けてはいるけれど、実際に資産を買い込んでホールドしている人は少ないという、ひどい乖離が起きているんです。

なぜこれが重要なのか

私は2019年からこの業界を見てきましたが、機関投資家の「マイルストーン」が、必ずしも即座の価格上昇に繋がるわけではないことを学びました。最近のビットコインETFの流入でもそうでした。資金は大量に流れ込みましたが、長期保有者やマイナーがその流動性を利用して売却したため、価格は足踏み状態になりました。

BNB ETFは、長期的に見ればプラスです。BNBチェーンの正当性を高め、年金基金などが秘密鍵の管理やBinance口座の開設という手間をかけずに投資できる道を作りました。しかし、今のマクロ環境は明らかに弱気です。Fear & Greed Indexは32で、ビットコインドミナンスは60%近くを維持しています。まだ資金がアルトコインに回ってくる気配はありません。

皮肉なのは、VanEckが機関投資家のために立派なドアを作ったのに、今そのドアをくぐっているのは、ショートポジションを狙う人や不安げなトレーダーばかりだということです。

初心者向けのBNBの買い方

もしあなたがこの世界に慣れていないなら、ETFは「簡単」なルートです。ただ、管理手数料がかかるし、実際にコインを所有しているわけではありません。もしフル体験をしたいなら、取引所でBNBを買って、自分のウォレットに移すのが正解です。

私の経験から言うと、初心者が犯す最大のミスは、資産を取引所に預けたままにすることです。BNBを長期的に保有するつもりなら、ハードウェアウォレットを使うことを強く勧めます。私はLedger Nano Gen5を好んで使っています。約99ドルからと導入しやすく、セキュアなE Inkタッチスクリーンを搭載しています。取引所のセキュリティに運命を委ねるホットウォレットよりも、ずっと安全です。

次に注目すること

私は「すぐに強気相場が来る」という物語は信じていません。アルトコインシーズン指数は34で、ニュートラルな状態です。まだ「ビットコインシーズン」の真っ只中にいます。BNBが本当に反発するには、2つの条件が必要だと思います。

まず、Fear & Greed Indexが50まで戻ること。今のセンチメントはあまりに脆弱すぎます。次に、取引量の変化です。以前Binanceの新上場銘柄が市場をアウトパフォームしていたことに触れましたが、これは個人投資家のリスク appetite がまだあることを示しています。とはいえ、BNBのような巨人を動かすにはまだ不十分です。

今後は、このVanEck ETFの実際の運用資産残高(AUM)を注視します。「恐怖」が支配する中で大量の資金が流入するなら、機関投資家が底で仕込んでいることになります。もし流入が小規模に終わるなら、このETFは単なる「象徴的な勝利」に過ぎず、短期的には価格に影響を与えないでしょう。

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暗号通貨アナリスト兼ライター。市場動向、取引戦略、ブロックチェーン技術を取り上げています。,,。


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